古書

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この町にG代屋という、古本屋があるのだが、そこへ時々行く。友人は、誰が触ったかわからない古本なんて嫌だと言うのだが、私は定期的に顔を出す。
今日は珍しくおばばが座っていた。親父は古書に造詣が深いのだが、おばばはどうもいけすかない。
以前、大きな紙袋を持って入店したとき、私の動きを、首を伸ばし、腰を浮かせるようにしてずっと追っていたのだ。
もちろん、大きな紙袋を持って本屋に入るのは、誤解を招きやすい行為である。
しかし、稀覯本と言われるような値段の高い本は、おばばの目の前の棚にある。安物の本の棚に移動しても、目線というか、険しい人を疑う目つきは変わらない。私はそのとき、ずっとおばばの疑い目線を背中に感じながら、本を探していたのだが、いたたまれないような気持ちになって、店を出たのだ、
そういう嫌な記憶のある店なのだが、探している古書があって、親父なら相談に乗ってくれるだろうと思って店に行ったら、親父はいなかったと言うことだ。
仕方ないので、そのおばばに「○○という本があったら連絡して欲しい」と伝言を頼んだのだ。ところが、そのおばばは、なんだか分けの分からんことを、言い出したのだ。例えば古本と古書の違いとかを説明し始めた。
そういう嫌みを含んだ説明が続いて、すっかり「こんな事をお願いした私が悪うございました」という気持ちにさせられて店を出た。
古本屋は親父に限る。

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このページは、ながこうが2007年11月10日 23:39に書いたブログ記事です。

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