2010年11月アーカイブ

腰の低い男

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今日会った人は実に腰が低い人である。私何ぞよりずっと上の立場にいる人なのに「いやどうも、いやどうも」と言いながら腰を引いて後ずさって行くのである。
そういえば、他の人の評判で「あの人は腰が低くて、偉ぶらないところが立派だ」と言うのを聞いた事がある。
ははあ、噂に聞く究極の腰低人間とはこの人のことだったのか。
しかし、こうも最初から下手に出られると、話はしにくいものである。特にこちらからの要求は切り出しにくい。意地悪な見方をすれば、それが彼の狙いなのかもしれない、などと要らぬことを考えてしまう。
こんなに腰が低くて立派な人なのに、なんて失礼なことを、と言い切れない我が凡庸さを思い知るのである。

電話

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懐かしい友人から家へ電話があった。夜の8時だ。用心深く電話に出た。
このごろ家にかかってくる電話なんて、オレオレ詐欺か親戚の不幸を知らせるものぐらいだもの。
そうだそもそも、夜の8時に家の電話が鳴るのは珍しいことだと思う。携帯電話が鳴る事はあっても、有線電話に掛けられることはめっきり減ったから。
携帯電話の通信料が安くなったので、携帯電話は受信専用で必要なときには有線電話から掛ける、という通信料の節約の考え方も意味が無くなりつつある時代だもんね。
電話の主は、学生時代の先輩だった。学生時代は歳一つの違いが先輩後輩という区別に厳しいものがあった。だけどまあこの年代となっては友人といってもいいだろう。随分、久しぶりのコンタクトだった。
そうか、彼の持っている私に関するデータは、住所と電話番号だけなのだ。年賀状のやり取りはしてるからね。だからもう一つの通信方法として、家への電話につながったのだ。用件はこれまたどうでもいいようなことだったけれども、用件よりも最近のお互いの消息の確認で盛り上がったのだ。

肩を組んで歩く男

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昨日の朝の散歩道、前を歩く男二人は肩を組んでいた。肩を組んで歩く男達を見るのは珍しいと言うべきか、最近見ない光景だ。夜の繁華街で酔っぱらった男が相棒の男に肩を貸しているというのはよく見るけどね。その場合、腕を掛けた方の男は足取りがおぼつかない。
前を歩く男達は、普通に足並みを揃えて歩いている。何か悪巧みをするときには、相手の肩を引き寄せて、耳元でささやくように話をするというのはギャング映画にあるよな。
しかし、前の二人は違う。背の低い方が背の高い男の方に腕を回している。それで親しげに会話している。
若い男なら分かるよね、中学生ぐらいだったら親しい友人達だなと思える。そういう意味では肩を組んで歩くというのは若い人たちの特権だと思う。
しかし、前を歩く男達は、どう若く見積もっても30代の後半だ。ジャージーを着ている。だからといってスポーツクラブの帰りと言う感じでもない。
いい歳をした大人が二人、朝の散歩道を肩を組んで歩くということがこんなにも私の心を揺さぶる。
なんやねんあれ、どういうことなんやろうと。

たこやき

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昨日3回目のたこやきを実践した。
1回目は、ならし運転と言うか様子を見ると言うかまあ本気ではなかったのである。
2回目は、粉のメーカーを変えてみたら少し様子が違って、水の加え方の指定量が1回目のレシピと違うので戸惑ってしまった。
いろいろ研究して3回目に挑んだ訳であるが、外はかりかり中はとろりというたこやき本来の形状にはなかなかならない。
問題点はいくつか分かった。素人向けのフッ素加工の鉄板なのだが、前二回でかりかりやりすぎて、加工が意味を持たなくなってたこやきが鉄板にくっついてしまうようになったtことと、どうやっても不細工に穴があいてしまうことである。
電熱タイプのたこやき器なので微妙な温度調節ができないせいだと考えているのだが、弘法筆を選ばず、どんなたこやき器でもちゃんとしたたこやきができるはずだ。
たこやきの道は奥深い。

今日の床屋談義

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散髪屋で髪を切った。切ったといっても数センチだろう、黒髪をばっさりではない、出家する訳ではないのだから、いちいち書くこともないほどの、当たり前の話である。
散髪屋の親父は話し好きで古今東西の話題を振ってくるのだが、今回は尖閣諸島とAPECだろうと予想はしていたのだが、ひげ剃りの段階で、あったかい蒸しタオルに顔を覆われて、仰向けになってるうちに眠くなっていた。一瞬寝入ったのかもしれない。
親父は、ビデオに映った行為についていろい言っているのだが、うんうんと聞き流した。
中国籍の船の行為と、領海侵犯に対する対応と、領土問題と、対中国の外交と、中国へ投資している経済人の立場と、環太平洋の経済対応を全て考え合わせると、うんうんとうなずくしかない。ああ、あんたの考え方はそうなのだねと。
いったい何時から世の中はこんなに複雑に考えなくてはならなくなったのだろう。
「中国はなんて偉そうなんだ」と一言で済ませる、親父の議論に付き合うには、髪を切る時間では短いのだろうな。いや、私自信がどう考えたらいいか分かっていないのだ。

黄昏時

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仕事は思ったより早く終わったのである。さっさと机の上の書類を片付けてカバンを持って帰ろうとした。早く帰りたい、の一心だったのである。とは言え早く帰って、何かをしようとかそういうことではなく、ずるずると仕事場にいたくなかっただけなのだ。
すると、部下が私の退社を制するのである。何事か、と身構えると部下は「6時に電話が入ることになってます」と言う。そうだ、関係先から6時に電話があることをすっかり忘れていた。
深層心理の分析で言うと、この電話を受けたくないために帰りを急いだということになるな。
しかし、それもこちらの思い過ごしで、電話の用件は極普通のないようだった。用件は短く済んで、再び早く帰ってしまおうモードである。
外はすっかり日が落ちている。黄昏時というにはもう遅い時間だろう。街灯の明かりはまだ本格的な夜の光ではないぼんやりとした感じなのだ。
その街灯の向こうから、小さなおばあさんがやってくる。杖代わりの散歩車を押して。街灯を背にしているのでシルエットでしかないのだが小さなおばあさんということは分かる。ゆっくりゆくりこちらの方に向かって進んでいるようなのだ。俺の方が、歩くのが早いのでその小さなおばあさんに向かってどんどん近づいていく。そうしてやがてすれ違うのだが、そのときおばあさんは「お帰りなさい、お仕事ご苦労様でしたね」と言ったのである。その道の周囲には俺とおばあさんの二人しかいなかったので、その言葉は俺に向かって発せられたのは確かである。
混乱した。見ず知らずの人からねぎらいの言葉をかけられるなんて、と。いやその言葉はねぎらいではなく、普通の丁寧な昔風の挨拶だったのかもしれない、などと考える間もなく「あどうもどうも」と答えるのが精一杯であった。
ずっとシルエットだったので、どいうおばあさんかはよく分からなかった。にこやかな口元だけが記憶にある。
あの小さなおばあさんは、どこのお宅の人なのだろう。誰ぞ彼。

高速道路の渋滞

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日曜日に高速道路を走ったのだが、行きも帰りも渋滞にはまってしまった。通行料金が割安になったので交通量が多い、従って事故の確率が高まり、渋滞が多いのだろう。行くときは、インタチェンジがあと2つ3つのところで止まってしまった。土地勘があれば、高速道路を降りて行く方法もあったのだろうが、道が不案内だ。カーナビがあれば何とかなるのだろうが、そんなものは付いていない。止まったりゆるゆる進んだりしながら1時間は到着が遅れた。
帰りも、やはり目的のインターチェンジの3つ手前で渋滞だったが、今度は近いインターチェンジで高速道路を降りた。地元に近いこの辺りなら、道が分かるからである。
降りてみても、心に引っかかっていることは、ひょっとして渋滞が解消してスムーズに車が流れるようになったのではないか、高速道路を降りたのは選択の失敗だったのではないか、ということだ。
そんな、くだらないことに気をもむのである。

晩秋の朝

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最近、朝の寝覚めが悪い。明け方、肌寒さを感じて布団を肩までかけなおす。時には眼がいて、小便に行くこともある。
その後もう一度眠る。二度寝だ。二度寝の目覚め。これがなかなか起きられない。こういう感じってのは、春だけだと思っていたがこの肌寒い季節でもあるのだ。

混雑の理由

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昨日の日曜日、なぜだか知らないがどこへ行っても混み合っていた。道路は渋滞、本屋はいっぱい、コンビニのレジは並ぶといった具合だったのだ。
これは、たまたま俺の行動範囲が混んでいたのかと、運が悪かったなと思う程度だったのだが、今日会社で昨日の俺の混雑体験を披露したら、僕も、私も混雑を体験したというのである。
とどめの証言は、昨日部下の乗ったタクシーの運転手が「今日は混んでますね」と言っていた、である。タクシーの運転手に言われるとこれは個人的体験の感想じゃあないでしょう。客観的に混雑していたと思わざるを得ないのである。
じゃあ、その混雑の原因は何だったのか。実は誰もその原因には思い至らない。
台風一過で人々が浮かれ出たという訳でもあるまいに。

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