2013年11月アーカイブ

地方画家の展覧会

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大久保一丘という江戸時代に活躍した地方画家の展覧会に行ってきた。
大久保一丘は小笠郡横須賀藩のお抱え絵師であった。
中道朔爾氏の遠州画人伝によると、狩野派風、四条派風の作品を多く残しているが、この時代には珍しい西洋画を描いていることがこの一丘の名が残っている理由らしい。
地元の神社の残る絵馬も油絵で描かれたものだそうだ。実際に見ると薄汚れあちこちに傷みがあって、美術品としての価値が少しも感じられないのだが、それは当方の眼が曇っているせいであろう。
また、西洋画の作品の中では「真人像」という洋風の相貌をした少年の肖像画が有名らしい。同じ構図の作品が全国で12枚発見されているらしいのだが、同じ絵を12枚書いた理由は謎だ。
そういう、面白い話は中道朔爾氏の著作で知った。

へうげた、にいがた

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新潟へ行ってきた。新潟では漫画「へうげもの」からスピンオフした陶芸作品展が開かれていた。
新潟市ではマンガ・アニメでまちづくりというのをやっている。境港市が水木しげるの出身地であるのでげげげの鬼太郎をつかって町おこしをしている、といういうのと同じ理由である。
新潟市の場合は、新潟市出身の漫画家やアニメ作家が多いという理由によるのである。そのうちの一人が漫画雑誌モーニングで「へうげもの」を描いている山田芳裕である。正直私はモーニングを読んだことなかったし「へうげもの」という作品を知らなかった。
新潟市内で偶然、「へうげもの」の作者とそれを新潟市がかかわっているという事情を知ってその陶芸作品展がどんなものかと見に行ったのである。
「へうげもの」とは武将茶人、古田織部を主人公にした話であるというのもその時初めて知った。
こういうことに、私が強く興味を持ったのはちょっと前に寛永文化と茶道文化のことを調べていて千利休や小堀遠州の名前とともに古田織部のことも多少知識があったというそれだけの理由である。
「へうげもの」は旧仮名遣いで音としては「ひょうげもの」である。意味は剽げる、つまりひょうきんなことを言うということ。
で、この「へうげた、にいがた」という陶芸作品展はその漫画の主人公古田織部の「数寄」を現代の陶芸作家がカタチにするという二重三重の読み替えをした不思議な感覚のイベントだった。
私はつい面白がって、普段なら買わない現代作家の茶碗を買ってしまった。

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