日本という社会の同調圧力の強さと自尊意識の低さということ

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ツイッターラインをつらつら見ていたら「日本という社会の同調圧力と自尊意識の低さ」というフレーズが目に止まった。気になるね、私も考え続けていることだ。

鴻上尚史が論じていた日本人の同調圧力の強さと自尊意識の低さについてのリツイートだった。

その元ネタはアエラ電子版の人生相談コラム(https://dot.asahi.com/dot/2018081000019.html)で鴻上尚史が答えている内容だ。

帰国子女を持つ母親が娘がクラスで浮いた存在になっている、どうしようというもの。その原因は娘の個性的な服装にあるらしい。

私は鴻上尚史はよく知らなかった。NHKのクールジャパン・日本すごいをテーマにした番組を司会している人程度の認識だった。
この質問に対する鴻上尚史の答えている内容は日本という社会の同調圧力の強さと自尊意識の低さについての考察とその対処法で、なるほどなと思った。

私には日本の社会において、どうしてこんなに同調圧力が強いのか身にしみて感じつつもそのよって来たる理由はわからなかったし今もわからない。鴻上尚史もその理由はわからないと言っているけど。

ただ私の経験上、学校教育の現場でそれを培い育てていることは知っている。学校が協調性の強要という同調圧力を生み自尊意識を失わせている原因なのだろうとは思っていた。

そういうことに思い至ったのも鴻上尚史のコラムを読んでのことなんだけれども。

学校で問題になっている「いじめ」とはまさに同調圧力と自尊意識の低さから生まれたものであるわけで、人生相談の母親の悩みの原因は学校という社会の存在そのものにある理屈はここにある。

しかも、同調圧力をかける側は自尊意識も低いので、知的にも道徳的にも美的にも自分たちのように低いレベルに合わせるベクトルで圧力をかける。

そりゃそうだ、上向きの圧力だったらそれはいじめではなくお互いの向上の励まし合いになるわけだから。

鴻上尚史は同調圧力が強くて自尊意識の低い日本の学校でどのように協調しつつ自尊心を失わないで生き抜いて行くかという一つの方法を提案している。

それはその同調圧力に正面から対抗するのではない。もし対抗しようとすれば圧倒的な多数の圧力で押し潰されてしまう。

鴻上尚史の提案は二つあって、一つは日本の公立学校を見限ること。アメリカンスクールとか自由を校風にしている私立学校に移るなどの方法。でもこの方法は経済的、地理的に限定される。

もう一つは同調圧力に合わせてしまうこと。つまり負けを認めて圧力に屈するのか。

そうではない、鴻上尚史はいう。大切なのは圧力に同調した時「負けた」とか「悔しい」とか「本当はそうじゃない」というようなネガティブな思いにならないこと、だと。

つまり同調圧力に合わせるのはこの社会で生き延びるために選んだ戦略の一つであると、こちらが選択したのだと思うことだと。

鴻上尚史の言い方は母親の悩みに沿うように語っているので私が要約したような言い方ではない。私が理解した範囲で書いたものと言っておこう。

しかし彼の文章で多くのことを考えることができた。

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このページは、ながこうが2018年8月25日 22:01に書いたブログ記事です。

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