
NTTの回線料が高すぎるとアメリカから文句がでています。全国に張り巡らせた電話線で金儲け出来るなんて、20年前なら考えられないことだったのですが。その電話線は電力会社の立てた電柱を使っています。当然電柱の使用料を電力会社に払っているのでしょう。同じように電柱を使っている業界が有ります。有線放送の業界です。この有線網が注目を集めています。有線業界は慌てて?電柱の使用料を払おうとしています。勝手に電柱を使って、契約した飲食店まで線を引いていたのです。電力会社も鷹揚に、やくざの様な業界に対して目をつぶっていたということです。
電柱は電力会社の土地に立っている訳ではありません。従って地代を払うわけですが、田舎では1本年間二千円くらいです。ところで電力会社は本当に全部の地代を払っているのでしょうか。けっこう曖昧な所に立っている電柱があるんですね、道路に立っていたり、私有地に立っていたり、その間に立っていたり。サイドミラーをたたまなければ通れない様な狭い道路に立っている電柱は本当にじゃまです。
ある新築現場で、道路沿いの5 .6 本の電柱が工事のじゃまになるので、移設交渉をしたときのことです。私有地内ですから何でも言うことを聞いてくれるのですが「地代を払わなければいけませんねえ」と言ったのですな、担当者が。競売に掛かったような土地だったので、持ち主だけが変わり、誰も使っていなかったので払ってなかったのです。永いこと。
電力会社は民間企業ですから、道路内に立っている電柱の場合、市道であれば市に対して地代を払わなければならないのですが、どうもここらが官営企業体質、なあなあになっているような気がします。
農道と道路の境界に設けるコンクリートの構造物を「鍬止め」と言います。畑を耕していると、つい、ひと鍬、境界を侵してしまうのですね。段々道路が狭くなってしまうので、境界ブロックの様な小さな擁壁を造るのですが、これが耕している時の鍬の角度になっていたりするのです。
道路管理者は屋台や自動販売機に対して、けっこう厳しい態度をとっていますが、妙な差をつけてはいけません。道路に立つ、電柱に貼られたビラや捨て看板までも、違法なのかどうか、疑わしくなってしまいます。