2001年1月アーカイブ

最小住居単位

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〓画像パス〓最小住居

建物の稼働率という点から見ると24時間営業のコンビニが最高でしょう。 住宅はフル稼働している家もあれば、留守がちの所帯もあるので90点。病院も入院病棟以外はフル稼動している訳ではないので90点。ホテルはチェックアウト、チェックイン間のロスタイムを考慮して70点。ただしモーテルの類いは部屋を何度も回転させるので85点、といったところでしょうか。 & これがオフィスになると50点。学校は休みもあるので40点。公共の箱ものは利用率を考慮して30点といったところでしょう。もったいない話です。 学校は塾に貸し出す。図書館は24時間営業する。オフィスは夜間呑み屋かビジネスホテルにしてしまう。というのが稼働率からみると一番いいのですが。 & 中世の夜について書かれた本がありました。真っ暗だったのです。 魔女や吸血鬼、妖怪やきつね、たぬきが出没する暗闇の世界。月夜の晩ばかりではなかったのですねエ。 ホームレスは寝床を確保します。学校の体育館に避難した人々も段ボールで仕切ったりして同じことをします。が、人気のない所でテントを張って、というケースはあまりありません。やっぱり恐いのでしょう。 & ドヤの蚕だなの発想ではないかと思われる、カプセルホテルのカプセルが最小住居単位でしょう。ワンルームマンションのように、カプセルマンションというのが有ってもいいのではないかと思います。換気はともかく冷暖房は最少で済むし、共有スペースを充実させれば、貧乏人の天国。 カプセルホテルとどう違うのか?と言われると困ってしまいますが... & キャンピングカーで旅行するという知合いが言っていましたが、キッチンやトイレは付けない方が車内を清潔に保てるそうです。食事は外で済ませばいいし、高速道路のサービスエリアで寝るようにすると、トイレもいらない。今は風呂があるサービスエリアもあるのです。ご当地の有名店でたらふく飲んで、そこの駐車場で朝まで寝てしまうのだそうです。 & ひと昔前は水上生活者というのがいました。住居を兼ねた船を使って仕事をしていたのです。職と住がどんどん離れていったのは、サラリーマンという職業が出来た、つい最近のことなのでしょう。百姓か、店の奥で寝るか、家内工業か、城に勤めに出るかしかなかったのですから。 ウォーターフロントの億ションの下に、ヨットを浮かべて、そこから出勤するのもよさそうです。

昼のビール

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〓画像パス〓天国

フォーククルセーダーズの北山修を覚えていますか? 『帰って来たヨッパライ』とか『戦争を知らない子供達』を歌っていた彼が今、九大の教養学部の教授になっているのですね。 あれからやりかけの医大を出て、ロンドンに留学し、精神分析医になって、今では国際的にも少しは注目されている学者なのです。

精神分析医になるには、フロイトの時代から精神科医とは一線が引かれていて、指導分析医に付いて2年程実習をしなければなりません。日本では精神科医として充分な収入が保証されているのに、さらに2年も、大した収入が見込めない分析医の資格の為に、海外に勉強に行く人は少ないのでしょう、今でも20人位しかいないという分野なのです。

そんな彼が、『帰って来たヨッパライ』をエディプスコンプレックスの歌、と分析しています。 綺麗なネーチャン = 母親 から引き離す神様 = 父親

日本の社会では母親との関係ばかり強調されているが、実は口にするのも恐ろしい、何か残酷で巨大なものが秩序を統率し支配しているのではないか。

そして、日本の社会の『働き過ぎ』の風潮を、休む時は徹底的に休み会社にいる時は徹底的に働く、という発想に馴染まないのではないか。働き過ぎといったところで、働きながら遊んでいる、膨大なムダをしながら仕事をするのが日本人の働き方なのだろう。それなら遊びながら仕事をするライフスタイルを、と提案しています。

昼下がりの情事に該当する記憶はありませんが、昼飯にビールというのはよくやります。午前中でお客さんと打合わせが終わった時、帰っても大してやることがない時、ただのどが渇いた時。旨いのですなこれが! 休みのときにはこの感動は味わえません。このために仕事を続けているのではないかと思うほどです。

北朝鮮本

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〓画像パス〓マジシャン

図書館では北朝鮮本がお勧めです。まさか買う気はしないでしょう。 極度に情報が少ないので、北朝鮮ウォッチャーと呼ばれる人がいて、毎日平壌放送を聞いて微妙な変化から情報分析したりするのだそうです。これが韓国でも、なかなか信用を得ていて、自国の政府筋の情報にはうさん臭さをかぎ取るジャーナリストの評価も高いのだと、そのウォッチャーの一人が書いていました。

亡命に成功したという報道があって、半年もしない内に『地獄の収容所・・』なんて本が出版されます。このあたりはコリアリポートの辺さんが、軽快なフットワークを見せています。同じ作者が何冊か書いている例もあり、これは文章力より見聞の広さが重宝されるようです。拉致されて数年の後、亡命に成功した映画監督の本もあれば、例の潜水艦事件で生き残った乗組員の話、これはまだ1人行方が分からなかったのではないでしょうか。そう言えば一昨年の暮れにスパイ容疑で北で逮捕された、60過ぎの日経の嘱託とかいう人の消息はどうなっているのでしょう。

身内が帰国した在日の話も悲惨です。仕送りを懇願される手紙、挙句の果ての行方不明といった話が『慟哭の・・』『海峡の・・』といったなかに一杯出て来ます。僕が中学生の頃は、新潟から帰国船が出る度に、華やかに紙面を飾っていました。無責任なものです。アジアNIESと騒がれるまで韓国は北朝鮮より信用がなかったのです。

決死の覚悟で出向いて行って取材する例もあります。中国国境から行商を装って潜入した韓国のジャーナリストの本もあれば、押掛け留学した関大の助教授の本もあります。一年程前、講師が殺害された事件もありました。なかなか関大も過激です。 ここらを綜合すると、とっくの昔に破たんした国家、なんでも有りの政府、解放政策を取ろうにも悲惨な生活水準のギャップ、贋ドルと覚醒剤しか売物がないことなどが透けてきます。

最近ちょっとイメージチェンジを計っているようですが、進展があるとはとても思えません。政治というのは国をここまでにしてしまうという、恐ろしさを持っているのですね。

原子力

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〓画像パス〓禁煙

ロシアの原子力潜水艦が浮上出来なくなって、全員が死亡するという痛ましい事故がありました。潜ったまま一年中航行することが出来るのが、原子力潜水艦だと思っていたのですが、一両日で全員が死んでしまうというのも、おそまつな話です。 通常の潜水艦はディーゼルエンジンを搭載していますから、浮上して航行中にバッテリーを充電し、いざ潜航という時はモーターでスクリューを回すのです。 まさか風呂で屁をするように、海中から排気ガスを出すわけにもいかないでしょう。

原子力発電の設備を備えていれば、それでスクリューを回すことが出来るわけで、浮上する必要がないところが、原子力潜水艦の戦略的なところなのです。 では、原子力でどうやって電気を作るか、どうもそれが、お湯を沸かして蒸気でタービンを回しているだけみたいなのです。核爆発のエネルギーを電気に換えているのではなく、核分裂のエネルギーでお湯を沸かしているのです。 蒸気機関なのです。

エネルギーをコントロールするのは非常に難しいのでしょう。ジェット機なんか、勢いをつけて飛び上がり、その儘失速しないように飛び続け、目的地の滑走路に突入するや、いきなりエンジンを停めて、止まるにまかせている、という以外のものではありません。ロケットに至っては、まさに大気圏の外まですっ飛ばすのです。 ハングライダーの方がよほど力学的です。

その航空機は、新幹線と激しい価格競争をしています。 と言うより、赤字路線をまかなう新幹線の価格設定を横目で見ながら、航空運賃が決められているのでしょう。飛行場から勢いをつけて飛び立つだけですから、リニアモーターカーなど採算面から太刀打ちできるわけがなく、40年もテストを重ねているのです。 線路を敷くわけでもない航空業界は、ハイウェイバスと価格競争をするべきだと思うのですが。

ブランド

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〓画像パス〓ユニクロ

実家の近所のデパートが店じまいして、ユニクロと無印良品が入ってきました。 ユニクロのシンボルマークは例の手を上げた人物像だったのですが、これはフランスの建築家ル・コルビュジェがモジュロールを提唱した時に用いられた人物像の借用でしょう。建築を学んだ学生にはお馴染みの絵です。 いいのかなあ勝手に使ってしまって、と思っていたら、何時の間にか姿を消してしまいました。メジャーになってきたので、ヤバイと思ったのでしょう。

無印良品は、まさか商品にタグやマークは付けていないのでしょうが、MUJI というのが商標のようです。 今や海外にも出店して、すっかり有名ブランドになってしまった無印良品は、デザインのシンプルさと自然を売りにしているのがウケているようですが、100円ショップに列んでいる品物と大差のない商品に2,30倍位の値を付けたりしています。 当初からそのコンセプトには怪しいものが有りましたが、今やブランドの威力を発揮するのに微塵の恥じらいも見せていません。

シンボルマークが社名になっている雪印、これはいい名前だと思います。 名門の三菱もシンボルマークを社名にしています。 J リーグの浦和レッズは、スポンサー名をつけてはいけないという規約の盲点をついて、レッドダイヤモンズをチーム名にしました。 最後まで読売を名乗ってひんしゅくをかったヴェルディーより大人だったといえるでしょう。

トルコ風呂がトルコ大使館の抗議によりソープランドと名を変えて、抵抗なく受入れられました。このネーミングが支持されたというより、なんでトルコ風呂なのか、利用者も釈然としなかったのです。あいまい宿の温泉マークの様なものだったのでしょう。 ボクの住む町では何故か昔から『サウナ』の看板ががそれに当ります。後発組の普通のサウナは『健康サウナ』と看板を揚げている程です。

ところで『愛の店』 DUSKIN の看板に、スキンの訪問販売を連想してしまうのは私だけでしょうか。

まだ共産党?

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〓画像パス〓赤旗

共産党の執行部が代変わりしたそうです。 ハマコウから殺人犯呼ばわりされた宮本さんが、姿を見せなくなって久しいのですが、お元気なのでしょうか。野坂参三が除名されたのは99歳の時でした。 まだ安心は出来ません。問題は寿命だけではないのです。

スターリン時代の強制収容所の実体を克明に綴った、ソルジェニーツィンの『収容所群島』は実にゆったりと時が流れて行きます。15年の強制労働の刑期が終わる頃、新たに20年の刑が追加された、などという気の遠くなるような話が出て来たりするのです。 2000万人に及ぶと言われている強制収容所送りの実体は、無償の労働力が必要なだけだったのです。 日本やドイツの抑留兵も同様な目に遇っています。しかも、あの膨大な長編小説が『イワン・デニソーヴィッチの一日』に見事に再現されてしまうのです。

『伊藤律回想録』を読んだ時も同様な感じをうけました。彼は1953年から80年まで、北京の刑務所に27年間幽閉されていました。ゾルゲ事件のスパイと告発された人物ですが、その容疑で刑に服していた訳ではありません。中国に亡命していた徳田球一が病に倒れた後の権力闘争の結果です。野坂参三がソビエトからの指令として中国政府に頼んだ、というのが真相の様です。政権を取る前に早くも強制収容所が必要だったのです。

獄中、日本共産党の幹部が中国を訪れる、という話を聞く度に面会を申し入れますが、ずっと無視された儘、ソ連ではスターリン批判、中国では大躍進運動、文化大革命、三人組の問題、と片が付いて行きます。日本共産党との路線の対立から、中国も預かっておく理由がなくなって日本に帰したのですが、それまでに27年を要した、ということです。

それからさらに12年、ソ連が崩壊して機密文書が公開されるようになってから、野坂参三は除名されたのです。 時の流れが停止してしまうのが一党独裁の致命傷なのでしょう。官僚組織の最たるものが軍隊であると言われていますが、共産党はそれ以上です。審判を受けるのにすごく時間が掛かる組織なのです。

開放化政策を採り、資本主義を受入れた時点で、もはや権力維持以外に存在理由のなくなった中国の共産党政権、ポカンと口をあけた江沢民を見る度に、はたして正統性はあるのだろうか、と考えてしまうのですが。