2001年7月アーカイブ

大衆

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〓画像パス〓多数決

ワールドカップの会場になるスタジアムが次々とオープンしています。 北は札幌ドームから、仙台、カシマ、新潟、静岡、大分とテレビ中継がありました。あとは浦和、神戸くらいでしょうか、まだ紹介されていないのは。 仙台はビッグスワン、大分はビッグアイという愛称がついていて、カシマも愛称を募集しかかったのですが、ジーコスタジアムという声がサポーターの間から上がっていて、『県立カシマサッカースタジアム』でいくことにしたようです。

考えてもみてください、アルシンドという選手がいたのを憶えていますか? 鹿島からヴェルディーに行ってしまった時、サインの色紙どうするべ、と言っていたの知ってるもんね。これがファンの反応です。 うっかり『ジーコスタジアム』などという愛称を採用したあと、ジーコが名古屋あたりに行ってしまったらどうするのだ、という県の役人の判断が正解です。 サラ金の CM に出てくるおっさんだぜ。

フランス革命以来、民衆が政権の主導権を握ってしまい、大衆はアホだ、と言うべき知識人も、向こう受けすることしか言わないメディアに便乗しているだけで、そもそも彼等は専門化され過ぎていて、千年にわたる歴史に裏打ちされた判断力というのを身につけていないのだ、というようなことを西部邁が書いています。

大衆はアホだ、のパターンでせっせと作品を描いているのではないか、と思われるのが本宮ひろしです。カリスマ性のあるあんちゃんが出てきて、怪し気な仲間に支持され、黒幕のような人物の心をつかみ、圧倒的多数の動員力を誇る。 これをファシズムと言わずして何と言う、といったところなのですが、変わらぬ人気を誇ります。

東京ドームで休みなく声を張り上げる応援風景も、ちょっと異様です。読売グループが総力をあげたんだからこの程度は、と思えなくもないのですが、子供のころから洗脳されてしまったんだろう、と言ったら、巨人ファンが怒っていました。

〓画像パス〓ウォーターベッド

かつてウォーターベッドを使っていたことがあります。 水の浮力に包まれて、まるで胎内に眠るような、と言ううたい文句にひかれたのです。 起き上がるとき踏ん張りがきかないことを除けば、温度調整も快適で、特に冬場の寝心地は捨てがたいものが有りました。

万一水もれがしても、部屋中が水浸しにならないように、水を張ったマットをプールのような枠で囲ってあるのですが、これが曲者で、チョボチョボ漏って溜まった水が、寝返りをうつとジワと上がってきて、最近寝汗をかくようになったのかな、と良からぬ心配をしてしまったりするのですが、ある日、背中がボッチャになって目がさめて、初めておかれていた状況に気が付くのでした。

修理するのがまた一仕事で、まず水を抜いて、空気をぱんぱんに張って、水を掛けながら二人がかりで水もれ箇所を捜さないと、分らないのです。 三回目の修理でやっとその原因をつきとめました。押込まれてシワが寄ったところが、金属疲労で切れる針金のように劣化して、小さな穴があくのです。似たような所を指でクチュクチュしていたら、やっぱり穴があいたので、高価な代物を泣く泣く諦めることにしました。

40万円近くするのです。そこで一番安かった展示品をかったのですが、永いこと展示されていたのでしょう、多分5年くらい。使用したのが5年くらい。結局10年が耐用年数だったのではないかと思います。 冬の寒い朝、背中をボッチャリ濡らして目が覚めるのっちゃ悲惨このうえないものでした。

ちなみに、夏もパネルヒーターで底から温めているので、氷まくらの様なひんやりした感触はありませんでした。寝付くときは良くても、冷たくなって目覚めるのは問題があるのでしょう。

サウナの華

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〓画像パス〓サウナ

最近、熱中症という言葉が使われるようになりました。日射病というのは、その一症状という位置付けのようです。 炎天下のパチンコ屋の駐車場なんかで、毎年なん件かありますね、車のなかにいた幼い子供がグッタリしていたという事故、あれが熱中症です。 体温が42℃を超えると、コントロールが全然きかなくなるのだそうです。

『入墨をいれた方の入浴はお断りします』とサウナの入口に看板が掛かっていますが、これは皮膚呼吸が難しい人の、健康上の責任は持ちませんよ、という意味なのでしょう。 その前に『暴力団関係者や.. 』と書いてあったら、また別の意味かも知れませんが。

けっこう見かけますが、つまみ出されたのは見たことがありません。 一度など、彫師と彫られ氏、御一行様と同席したことがあります。なんでも近くのヤクザ屋さんの事務所に長期滞在して仕事をしている、という話しでした。あれは仕上がるまでけっこう時間がかかるのです。 彫師の親方は腿までびっしり絵が描いてありました。暇なときに練習したのでしょう。

入墨をいれているからといってヤクザとは限りません。いなせな職人の世界の伝統でもあります。一人前になったら親方が入れるのを認めていたようです。 漁師もけっこういます。これはフィッシャーマンズセーターと一緒で、水死したときの識別のため。 建設現場でもチラホラ見かけます。塗装屋さんが多いみたい。色ぬるのが好きだから、というわけでもないのでしょうが、現場の喧嘩で一番気を付けなきゃいけないのがペンキ屋、と大工さんが言っていました。

お祭りの神輿周辺でもお目にかかります。 考えてみると普段人目にさらすものでもないのですね。 海水浴場や、プールのような、家族一緒の場ではやはり遠慮があるようです。 ゴルフ場の風呂に入っていたりすると、後日、紹介者が呼び出されて厳重注意をうけた、なんて話しも聞いたことがあります。

来るなと言われても彼等がサウナに入っているのは、たまに汗をかかないと、いい色が出ないからだ、という説もあります。 しかし一番の理由は、入墨が市民権を得ている数少ない場所だから、なのではないでしょうか。

裸足の文化

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〓画像パス〓地下足袋

とある講習会場で、足下を見たら10人中7人くらい、椅子の下で靴を脱いでいました。 片足だけ脱いでいる人、つま先だけ靴に突っ込んでいる人、さまざまではありましたが。結局日本人は靴が嫌いなのだ、と家の中でも靴を履いて生活している国の人達には見えるようです。彼等はつま先が当る、踵がきついといった場合、様々な器具をつかって、あっちを伸ばし、こっちを伸ばし靴と格闘している。日本人はすぐ脱いでしまう、ということらしいです。

草履、わらじ、下駄、雪駄、この蒸し暑い気候では、密封されてしまう靴のような履物は思い付かないわなあ、冬はともかく。

建設現場では地下足袋、安全靴、ゴム長、安全ゴム長の順に重たくなります。 安全靴というのは、つま先が潰されないように鉄板が入っているので、当然重い。ゴム長に鉄板が入っているやつなんか、いやになるほど重い。 従って地下足袋の人気は、職人の間には根強いものがあります。

ブリジストンはこれで特許をとって会社の基礎を築きました。 亀の子タワシと同様べストセラー商品です。韓国ではこれをバカにしているようですが、間違っています。とても足にフィットするのですね。ジョギングシューズの理想の履き心地だとゆうとったで。

オリンピックのローマ大会ではアベベという裸足のヒーローを生みました。 映像でみると薄暗くなった古代ローマの石畳の上をピタピタ走っていたものなあ。 東京大会では靴を履いていました。なぜ裸足で走らないのか、という質問に、当時は合う靴がなかっただけだ、と憮然として答えていました。

はだしで42キロ走り抜くなんて、素晴らしいことなのだ、もっと足の裏を鍛えよう、とならなかったのは、『裸足イコール野蛮』という偏見以外の何物でもありません。 100m走なんか、メーカーがシューズの軽量化を競っているのをみても、裸足のつま先の裏にイボイボでも張付けた方が、速く走れるのではないでしょうか。

寒い所は靴、暑い所は裸足、中間は下駄、これも文化というものです。 役所では今でもサンダル履きで仕事しているのでしょうか? いっそ下駄にしてしまえばいいのに。『下駄も文化だ!』とか言って。