2001年12月アーカイブ

踏切

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〓画像パス〓踏切り

信号のない踏切は、一旦停止して安全の確認をしなければいけない、と決まっているのですが、交通量が多い割に、列車の本数が極端に少ない踏切では、止まる車は少数派です。

ふだん慎重な運転をして、嫌な顔をされている女性ドライバーも例外ではありません。 こういう所ではわざとカックンと止まって、車の流れを妨げてやります。すると対向車も止まったりするから不思議です。

遮断機というのが如何にアテにならないか、一度など、キンコンカンコン鳴っていたので止まっていたら、列車がまさに踏切に差しかかった途端、パッと開いたことがありました。たまげたなぁ。まさかつられて発進することもなかったけど。

朝のラッシュ時に、列車が来ないのに閉ったままの踏切の渋滞に巻き込まれたこともありました。普段と違うので解るのです。 横の警察署からお巡りさんが出てきて、「何かあったんですか?」と言うから、「遮断機が降りっぱなしで列んじゃってるんだよ」と言ったら、「じゃあ駅に電話してみるわ」と引っこんでしまったけど、次の列車が通るまで開かなかった。

夜中、遮断機が降りていて、キンコンカンコン何時までもやっていたこともありました。何処にも列車なんか見当たらないだもの。 ねずみや白蟻が線を齧るからだ、とか言うけどね。わかりません。廃線寸前の鉄道は気を付けた方がいい。老朽化してるうえにロクな点検もしてないから。

警報を無視して踏切に入ったダンプカーに、列車が衝突して脱線したニュースがあった時、「アアあの踏切ね」と運転手が皆知っていた有名な所もありました。 坂の途中にあって、荷を積んでいて一旦止まったら発進出来なくなる難所だそうで、下から勢いをつけて惰性で通り抜けるんだって。

子供の頃、交通量の多い踏切には警手が付いていて、手回しで遮断機を開閉していたがな。待っている間にワイヤーにぶらさがったバーに小石をのっけてどこまで上がるか遊んだっけ。

分解掃除

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〓画像パス〓静電気

電化製品の故障の四割は、バラしてコンプレッサーでホコリを吹き飛ばすだけで直ってしまうのだそうです。静電気がホコリを呼び、絶縁不良になってしまうのでしょう。 電気に詳しいわけではないのですが、その説を信じているので、調子が悪いとバラしてみることにしています。

全自動の洗濯機の水の出が悪くなったので、ついでにカビの掃除もしてやろうと、風呂場に持ち込んでバラしていったのですが、これはなかなか手強い、水もれしないように、簡単にはバラせないになっています。

悪戦苦闘して、フト水道のジョイントの所を見ると、黒い弁のような物がある。 アイスピックで突いたりしているうちに、突起が目についたのでプライヤーでつまんで引っ張ってみたら抜けた。しげしげと見るとどうも網目のような模様がついている。 もしやと歯ブラシを使って洗ってみたら ... やっぱりフィルターでした。 真っ黒になってんだもんわかんないやね。 取扱説明書にも書いてないし ...  取付けに来た電気屋が言ってたような気もするが。

目詰まりしたスチームアイロンもバラせませんでした。 簡単にバラせたんじゃシューシュー蒸気が漏れちゃうもんな。しょうがないからスチームの代わりに霧吹きを使っているけど、これは使用頻度からいって問題にしないことにしています。

ファンヒーターも着火の度にボンと白い煙りを吐いてイマイチなのですが、灯油のフィルターを洗ったり、その底にたまったゴミを吸い出したりすると、ちょっとは良くなる。 それ以上は何故かバラせないところがあって、管の掃除まで出来るような構造になっていません。 ビス止めならドライバーでなんとかなるのですが、工場で組み立てるのも手間がかかるのでしょう、リベットでかしめてあったりします。こうなると素人には手に負えません。 オーブントースターも解体して掃除するのは無理みたい。 安物だからかなぁ。

玄関の錠前を解体して掃除したことがあるのですが、ステンレス製の筈が、中の部品はスチールだったりします。 これはアルミサッシの戸車も同様で、海辺に住んでいると錆びて膨らんでしまい、使い物にならなくなります。 せこいことをするもんだ、と組立てようとしたら解らなくなってしまって、どういう訳か反対に回さなければ施錠できなくなってしまったのを、今も使っています。

カメラや時計の分解掃除は、よほどの高級品でない限り、買い替えた方が安い、という時代になってしまいました。

クリスマス

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〓画像パス〓クリスマス

年の瀬はセンチなお話しがふさわしいのか、マッチ売りの少女はクリスマス、一杯のかけ蕎麦は大晦日でした。

向いのアパートの窓から、クリスマスツリーの飾り付けがチカチカ点滅していて、ずいぶん派手になったもんだ、と思っていたら、どうもあれは、二部屋に分かれて住んでいたフィリピン人の仕業だったようで、ここ数年、見かけなくなりました。 代わりに登場したのが豆電球のライトアップかな、戸建ての家に限られていますが、クリスマスに合わせてやっているのでしょう。夏だと虫が集まってきて、どもならんもんな。

クリスマスを祝うイスラム教徒はいないでしょうし、インドでもやらんと思う。 西暦を使い、クリスマスといって騒ぐ日本はキリスト教の国だろう、と事情をしらないイスラム教徒が思っても不思議はないのですが、中国あたりもやりそうだな。あそこは割りと何でもありだ。

アメリカの大統領とファーストネームで呼び合う、なんて十年くらい前にやっていました。 田舎ほど同じ名字が多いので、ファーストネームで呼ぶ機会が多いのですが、都会人にはあまり馴染みのない習慣です。 イチローなんてビッグネームも生みましたが。

姓と名をひっくり返して、欧米式に名乗ることに異論を唱える人もいます。彼等にとっては発音しにくい名前は、どっちがどっちでも一緒でしょうから、中国や韓国のように、そのまま名乗ればいいじゃないかと。

しかし、中国人が毅然としているか、と言うと、意外にノリが良くて、ジャッキー・チェンとか、テレサ・テン、ブルース・リー、アグネス・チャン、けっこう適当に名乗っています。 進駐軍のキャンプに出入りしていたのかな、というぺギー葉山とか、ジョージ川口なんていたけど、なんでお前がジョージなの?という素朴な疑問が付きまとうもんね、日本では。

で、クリスマスが過ぎると正月までの残務整理みたいになってしまうのですが、納会の三本締め、何時までももやっているわけにいかないので、百八つの除夜の鐘、と、わりと良く出来ているじゃないですか。

白鳥の郷

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〓画像パス〓白鳥

冬になると各地に白鳥がやってきます。 デカくてゆったりしているので、餌をやろうとしても、まわりの鴨やカモメがみな食べてしまいます。急がず騒がず、悠々と餌をやっている人の側にきて、直接食べる姿に金持ちけんかせずの余裕さえ漂わせています。

ゴルフ場の池にもやって来ます。 白鳥は池の端の芝の上で、ひなたぼっこしていたりして、プレーヤーがボールを打ってもぜんぜん動じません。狙って打っても当たらないのを知っているみたい。 犬がいないので安全なのだそうです。密猟者も入ってこないし。鴨の群れで水面が埋まっている池もあります。

夏の終わりの花火大会の帰り、ボートで走っていたら、湖のまん中にポツンと浮いている白鳥を観たことがあります。 体調が悪くて置いてきぼりにされたのか、渡りの生活から足を洗ったのか、単に不精を決め込んだのか、土着化してしまったのもいるみたいです。

鴨の土着化したのは一杯いて、地鴨は旨くないんだよな、と鉄砲打ちが言ってました。 餌の違いか、運動不足のせいなのか。 最近は野鳥の愛好家が増えて、「撃たないでください」なんて家にまで来て言うんだよねー、というわけで、狩猟愛好家は減っているのだそうです。

渡り鳥があちこちで観られるのは猟の解禁日までで、翌日には皆禁猟区に逃げ込んでしまいます。 日の出から解禁と決まっていて、あっちにゴソゴソ、こっちにゴソゴソ鉄砲持って待機するハンターに混じって、私服の警官も一杯いて、日の出まえに引金を引く奴はいないなぁと言ってました。

けっこう街うちでも、雉子を見かけることがあります。トトトと軽快に歩いています。 大きいので飛ぶのは苦手なようで、一度事務所の横を優雅というには程遠い姿で、ドドドと飛んでいくのを見たことがあります。 十分に体の重さを感じさせる飛翔で、失速して墜落しないように必死に羽をばたつかせている、といった風でした。

戦う軍隊

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〓画像パス〓巡航ミサイル

山本七平『ある異常体験者の偏見』に、中国兵は強かった、という一文があります。

今でも、大戦時の中国兵が、陣笠を被ったお粗末な装備で、中国が勝ったのではなく、アメリカに負けたのだ、というのが一般の認識でしょうが、強い日本兵、ゼロ戦に代表される優秀な技術、物量の面では問題があったかも知れないが、という認識は、戦意高揚を煽った新聞記事の残滓以外の何ものでもなく、小銃ひとつとっても、中国兵の装備の方がはるかに上だった。

小銃には、本来なら、メーカーのマークが付いている。 照準が合わなっかったり、引き金を引いても弾のでない欠陥品は、メーカーが責任を負わねばならない。ところが歩兵が持たされていた小銃には、菊の紋章が付いていて、すべてユーザーが責任を負わねばならないシステムになっていた。熟練工が兵隊にとられて、動員された女、子供しかいない工場で作られた銃の欠陥が表に出なかったのはそのためだ。

砲兵将校だった彼の部隊で使っていた野砲も、フランス製の、つまり他国に売るくらいの最新式とは程遠い物で、砲弾を装填するのも、照準を合わせるのも、日本人の体格では相当な無理を強いられて非効率このうえない。先進国の払い下げや、そのコピーに菊の紋章を付けて大事に使っていた、というのが実情だった。

人的にも、中国は永い内戦を戦い抜いてきた経験豊かな軍隊で、おまけに、ぜんぜん姿が見えない。そのくせ、砲兵部隊の野砲が夜のうちに忽然と姿を消してしまったりする。 と、まあ足りなかったのは物量だけではなかったのだ、と力説しています。

実戦の経験のない軍隊の危うさは、江畑謙介氏も指摘しています。 実戦を経て兵器が更新されていくのだが、第一次大戦で戦闘らしきものを経験しなかったので、日露戦争の時の三八式歩兵銃、明治38年式の小銃をいつまでも大事に使うことになったと。

陸軍幼年学校で終戦を迎えた、という先輩に三八式歩兵銃と言ったら、あァ、あの重たいやつ、と言ってました。実戦ではもうちょっと新しい世代のを使っていたようですが。

人的な問題ではベトナム、イラク、ユーゴ、アフガンと、アメリカ軍にも同様のことが言えるようですが、最新の装備と機動力で圧倒してしまうのがアメリカのやり方なのでしょう。 暗視スコープでも、旧世代と最新世代の装備では勝負にならず、対戦車砲など100発100中のミサイルを搭載しているので、先に見つけた方が勝つ。湾岸戦争はそういう戦争だったのだそうです。

日本の自衛隊も、アメリカを除けば圧倒的な装備をそなえた軍隊、と言えるのだそうですが、実戦での修正が50年以上なされていないのも事実で、支給された軍靴に足を合わせなきゃならない、なんて伝統が残っているかもしれないぞ。

フランチャイズ

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〓画像パス〓ふた

アメリカのスポーツ中継を観ていると、その施設の巨大なことにビックリします。 NBA の試合をするスタジアムなんか、バスケットのコートの周りに30,000人を収容する観客席があるのです。武道館や国技館が10,000人から15,000人であることを思うとその巨大さが分ります。大リーグやアメフトでは50,000人とか70,000人とか言っているし。

ヨーロッパのサッカーでは、リーグを作るのに交通整理するのが大変だったのではないか、という成熟さが感じられ、アメリカは広すぎてフランチャイズ制にしないと球場に足を運べないという事情が窺えます。

日本のプロ野球は、出来ることなら東京で、さもなくば大阪で、と放っておいても客が来る、という安易な経営姿勢が見え見えだったので、巨人が全国区、他がフランチャイズと いう、妙に片寄ったものになってしまいました。

J リーグは官僚的に上からの理念で発足したリーグですから、フランチャイズを強制しました。東京にこだわって、今年やっと川崎からの移転がかなったヴェルディーは、全国区を目指していたのでしょうが、マリノスと辛うじて J 1 残留を決めるという、皮肉な結果になりました。

共に知名度の割に観客動員数の低い、つまりファン獲得の面でも成功していないチームなのですが、前々回のオリンピックのスター、ジェフ市原にいた城はかなり強引にマリノスに移籍し、フリューゲルスにいた前園も同様にヴェルディーに移籍したりしました。

チームはスターを集めれば客が集まる、選手は自分の価値を勘違いした結果になってしまっているのですが、5 年で選手が入れ代わってしまう回転の速さに、チームもスター選手も付いていけなかった、ということなのでしょう。

カシマのような小さな街では、クリーニング屋でばったりジーコとはち合わせしたり、自転車に乗ったサントス(今は神戸)がファンに手を振り振り走っていたり、ショッピングセンターの販売機の前で、家族連れの内藤(今は福岡)を見かけたり、これがフランチャイズというシーンがあるがな。
〓画像パス〓地下水路

「安全と水はタダ」と云われる雨の多い日本ですが、そこらの川や、何の変哲のない水路にも、昔から田圃に水を引いていたというだけで、組合があって水利権なるものが設定されていたりするし、山奥で渓流釣りをしていたら、同じような理由で存続しているとしか思えない、漁協のじいさんが入漁料を取りにきた、なんて話もあります。

今年は雨が多かったので、年間の降雨量は2000ミリくらいになるのでしょう。 200ミリを切るとアフガンのように沙漠となってしまうのですが、こういう所では、灌漑用に地下水路が掘られていたりします。 例のビンラディン氏が逃走に使うのではないか、と言われるやつで、ニュースで紹介されていました。

小川のせせらぎのような映像だったので、意外だったのですが、戦闘中の物騒なところで撮ったとも思えないので、どこかの映像の代用だったのでしょう。

岡崎正孝氏の『カナート/イランの地下水路』によれば、水路の勾配は洗掘を防ぐために無いに等しく、従ってサラサラと流れているイメージです。 カナートという地下水路は、雪を抱えた山の水源から、トンネルを掘るのですが、その水源も深いものでは300mにもなる井戸、つまり伏流水をなのです。

水源の試掘井から出口の開渠まで、古代の測量技術で勾配をきめるのですが、山麓の地中の水源から平野部まで、長いものでは数十キロ、ほぼ水平のトンネル、土砂あげのための竪坑が30?50mおきに掘られていて、これは鉱山の地下水を処理する方法から来ているのではないかと言われています。

古代ペルシャの時代から、延々と掘り、埋もれ、水が枯れ、と繰り返されてきたのですが、たまの大雨や地震といった自然の力より、周辺の政治情勢のほうが被害が大きかったようで、ろう城する抵抗勢力の生活用水を断つために埋められてしまったり、農地改革のあおりを受けて、メンテナンスをしてきた地主が手を引いて、廃坑になってしまったりしてきました。

今回の戦争で、ソ連のアフガン侵攻の失敗は、アメリカのように徹底的に爆撃しなかったから、というくらい徹底して破壊しているので、アフガンの地下水路は無くなってしまうな、きっと。