2002年6月アーカイブ

さめた隣人

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カメレオンカメレオン

カシマのワールドカップは開幕から一週間で終わってしまいました。 宿泊するような観客もほとんど無く、それでも警察関係者だけは大挙して来ていたので、民宿なんかは思わぬオコボレにありついたようです。

『工事関係者歓迎』の民宿に、あっちに5台、こっちに5台と完全防護の機動隊のバスが停まっていました。試合のない日、ふだん見かけない集団が炎天下ジョギングしていたり、岡山ナンバーのパトカーが走っていたり。

四万人収容のスタジアムが、警備上の理由から三万八千人が定員と発表されて、観客が物を投げ込む2階の前列を空けておく為かな、と思っていたのですが、スタジアムで観戦したという知人の話を聞くと、ちょっと違うようです。

二人で観に行ったのに、席がまるきり離れている。隣の人に良い方の席と替わってくれないかと頼んだら、相手は私服の警察官だと明かしたうえで、勤務中なのでそうもいかないのです、と言われたんだって。

もしかすると、観衆四万人の中に二千人の私服の警察官、観客の20人に1人は私服の警察官だったのです。

ワールドカップの会場は普段サッカーに馴染みの無い観客が多いので、応援がイマイチ盛上がらない、というサポーターの声がありました。 まさか20人に1人のところで急速に冷やされて .... 。

狩猟の解禁日の藪の中には、夜明けと同時に獲物を撃とうとするハンターに混じって、私服の警察官が一杯いる、という話を聞いたことがありますが。

高速道路やスピードの出そうな一般道には、覆面パトが走っているし。 あれ、気をつけていても追い抜いてしまったりするんだよね。88ナンバー、後ろにフィルムを貼った2人組の車。

日本代表が予選リーグの突破を決めたころから、警備の対象は外来のフーリガンから日本のサポーターの方に移った感がありますが、平和な時代は『私服の警官』、不穏な時代は『秘密警察』と使い分けるのかしら。

飲み放題

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給水所給水所

7月8月生ビール飲み放題、キャディー付き、1ラウンド8900円というのがありました。梅雨明けのゴルフは地獄だもんなあ。

ハーフラウンドでクラブハウスに戻ってきて、レストランで先ず生ビールを持って来てもらい、ウェートレスが食事の注文を書いている間にグビグビグビーと飲干してしまって、もう一杯頼んだことがあったっけ。

汗びっしょりになったので、シャツを着替えにロッカールームに行ったら、ちょうど風呂が開いたところだったのでシャワーも浴びて、何食わぬ顔をしてレストランに戻ったものの、食事をしているあいだずっと汗が引かなくなってしまって困ったことも有りました。

客が死んでしまうかもしれない7月8月はクローズにするべきだと思うのですが、フェアウェーの芝だけは元気です。コースのメンテナンスを考えると芝が休眠してしまう冬場もクローズにした方がいい。ディポットだらけになってしまうし、雨が降ると水を吸わないのでぬかるんでしまう。生ビールだって冬場はそんなに出ない。

山の中の現場で仕事をしていた時、宿舎に生ビールのサーバーがありました。昔の飯場のイメージを払拭するために、こういう所にけっこう金をかけるのです。5、6人でジュバジュバ勝手にやっていると20リットルの樽が3日でなくなってしまう。スシ屋のオヤジが、ウチのは1週間もつがな、と呆れていました。

『飲み放題』のチラシも、どこかに発泡酒と書いてあったりするので、気を付けなければいけません。飲みだしたら分からんけどね、気分の問題。ワールドカップの観戦に海外から来たサポーターが手にしているのが発泡酒だったりする。

税制の隙間をねらったのでしょうが、発泡酒とか合成酒という分類名はなんとかしなければいけません。発泡スチロールじゃあるまいし、食品や嗜好品につける名前じゃない。口の卑しい酒飲みを愚弄しているのじゃあるまいか。

と怒っていたら、生ビール飲み放題1500円というのに惹かれて4、5人で押しかけた店が秋になったら潰れていたのを思い出してしまった。

文武両道

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スプリットスプリット

スポーツ選手が桁違いの高収入を得るのをみて、武が見直されています。 読売の社長ナベツネ氏がまだ政治記者だった時、ジャイアンツの選手の名前も知らなかったと言います。トップに昇りつめた途端、Jリーグやプロ野球のオーナー会議を掻き回し、横綱審議会で発言する、何時からこんな文偏重の社会になってしまったのでしょう。

徳川幕府は自らの正統性を練上げるために儒学を国学としましたが、官吏の登用に科挙は採用しませんでした。山本七平は坊主のお経と家元制度のようなものと書いています。 お経のような渡来の物は有難がるが、解らんものは解らん。茶道のような面倒なものは専門家が代々受け継いでいく家元制度で十分だ、という武家社会の実利主義。

日本の近代は天皇に仕える官僚が政治を担いました。維新で主導権を握った藩の武士と、一部の公家が官僚ということになるのですが、維新の志士なんて云うからややこしいのであって、「説得しても解らないなら斬ってしまえ」というのは少なくとも文官のそれではありません。そもそも科挙も経ずに士と称するのはおこがましい、という儒教社会からの声もあります。

考えてみると鎌倉時代からこの方、敗戦によって軍人の発言力がなくなるまで、文官が今のように主導権を握ったことなんかなかったのです。

儒教文化の正統を自負する朝鮮では、武を軽んじたがために日本の支配を許してしまったという反省があるようです。文官の試験に受かりそうもないので武官になる、戦う意思もない両班の子息ばかりになってしまった。

ソウルオリンピックの誘致をしていた IOC 委員は朴政権時に警護室の副室長を務めた人物でした。大統領選挙に出ようかという人物を FIFA の委員にしたりするところに、文官偏重の名残りを見ることができます。

今回のワールドカップで、単独で開催できると鷹揚に構えていた日本が、韓国にひっくり返されて、その後も押されっ放しなのは、サッカー新興国というだけでなく、この辺に因があります。OBを重用するのは当然としても、政治的に無能ではいけません。

野村進『コリアン世界の旅』で、焼肉屋の調理師が、韓国の親族にはこんな仕事をしているなんて絶対に言えない、という言葉があったりして、職業に対する根深い偏見もあるようです。そんなことを言っていられない在日朝鮮人の社会から、最近では芸能界やスポーツ選手に限らず、広い分野で興味深い成功者や失敗者を輩出しています。孫正義とか新井将敬、許永中。

シャンデリア

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雨漏り雨漏り

安定機の調子がおかしいのか、頭の上の蛍光灯がジー・・と唸っているのが鬱陶しくて、量販店に行って新しい照明器具を買ってきました。リモコンが付いていてこれは良い。ふとんの中から電気を消す度に感動してしまいます。

豪華という以外なにも取り柄が無いのがシャンデリアだと思うのですが、ホテルや結婚披露宴の会場のような所までだろうな、高価で、重くて、電気もくいそうで、相当な豪邸でもこんなものを付けたら間違いなく成金趣味といわれてしまう。

ホテルの見学会に行った時、ベルギー製で5000万円です、なんて代物がスイッチひとつで天井からスルスル降りてきたり上がったりするのを見せてくれました。何の為に上下するのか、式のアトラクションにでも使うのかな、と思っていたのですが、少なくとも掃除するときはよさそうだ、どう考えてもあれを磨くのは大変でしょう。

リゾートホテルというのは、たとえ客が一人しかいなくても、レストランや大浴場を閉めてしまうわけにいかない不経済な施設だと、ピークのときから言われていました。

バブルの頃にオープンしたゴルフ場の豪華なホテルに泊まったとき、なんか薄暗くて風呂なんか寒々としている。月800万円の電気代を半分に節約しているのだ、と支配人が言っていました。こういった建物はやたらと吹抜けがあったりして光熱費のことなんか考えていないもんね。

所用で山奥のゴルフ場のホテルに泊まった時なんか、夕食にレストランに行ったら客は独りっきりでさ、厨房の方から「ゴルフの客でもないのに泊めるなんておかしいよな」なんて声が聞こえたりして。

多くのゴルフ場がレストランの営業をやめて仕出し弁当に、キャディーは必要に応じて派遣会社に頼むようになっています。クラブハウスの営業もやめて風呂もなし、という所まであるそうです。

『団塊の世代』は幼稚園から養老院まで過大な設備を残して消えて行く、と言ったのは堺屋太一でしたが、リゾートホテルは団塊の世代のせいではない。

川奈ホテルが民事再生法を申請したというニュースがありました。リゾートホテルの草分け、ゴルフをやって一人10万円、晩飯は密かに外に食べにいかないと、というホテルだったのですが。