2002年9月アーカイブ

はまぐり釣り

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ギャング針ギャング針

鹿島灘は蛤の産地です。かつては平貝と呼ばれた平べったいやつだったのですが、いまは養殖した稚貝を撒くので本ハマばかりになって、値段もすっかり高級になりました。近所の水産問屋やスーパーでも1個300円ちかくします。

潮干狩りのシーズンになる5月の連休前に、食あたりの記事が出たりして、卵に毒性があるのでしばらく待つようにというオフレがまわったりします。これは連休中、大勢にチョビチョビと採られることを恐れた関係者が意図的に流すデマということになっています。 解禁になると漁師が一斉に舟を出して採ってしまうのです。

以前は自分で道具を作って採る人がいたのですが、高級品になってから密漁の取締が厳しくなって、いわゆる潮干狩り用の熊手より大きな道具を持っていると捕まってしまいます。夜レジャーボートに道具を積んでゴソっと持って行く密漁者もいるのです。

海に入って足で踏んで探すのが一般的なやりかたなのですが、2、3個採れればいいほうだそうで、舟が近寄れないテトラポットの際あたりが穴場になっています。

蛤を釣る人もいます。リールの付いた釣り竿に忍者が塀に昇るとき使うような鉤の手の金具を針の代わりに付けて、蛤のいそうな所に投げ込んで引っ掛ける。遠浅の海岸でも砂浜から少し入ると深くなり、また浅いところが続くのですが、その深いところが誰も採りにいかないので良いのだそうです。

30メートルくらい投げては巻き、投げては巻き、普通の釣りなら糸を垂れて魚が掛かるのを待てば良いのですが、これは休む暇のない、まさにスポーツフィッシング。

50回も投げて2、3個かなァ、あんなエライ思いをするくらいなら千円だして3個買ったほうがましだ、ニガウリと大五郎をこよなく愛し、たまに掛かるイシモチを楽しみにしている友人がゆーとりました。

ふぐ

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ふぐふぐ

ダイビングをする友人がフグを持って来て料理してくれました。普通の人は捨ててしまう小さなフグなのですが、煮魚にするとこれが旨い。本命は鯵だとゆうてたが、となりの釣り人が捨てるやつまで貰って来るのだといばっている。

命知らずのダイバーも、よる年波に潜るのが辛くなったのか、すばしっこい魚を突くのを断念したからか、多分後者だな、20年来貝しか持って来なかった。最近は釣りに凝っているようで、切れの悪い包丁しかなかったので小出刃を買っておいたら、妙に感心してました。

内臓さえ取ってしまえば大丈夫、と言っていましたが、ダイビング仲間が集まる店のオヤジが当たって入院したとも言っていたな。「あいつは賎しいから頭でも齧ったんやろう」とゆうとったが、病院ではめずらしい患者が来たというので看護婦が集まってきたり、退院するときフグの毒の一覧表を持たせてくれたりと、なかなかの人気だったそうです。

肝を食べてしびれて死線を彷徨うところががなんとも言えずいいのだ、というもんな。この世とおさらばする時はこれで行こう、と決めているのですが。

板前上がりの知人の話しでは、丼にてんこもりして良く板場で酒盛りしたけど、肝にも毒のあるやつとないやつがあるのだ、とゆうとったが、これはホラだ、と思う。

きのこに当たって新聞に出てしまう事件も毎年何件かあります。いつも山に入ってきのこを取って来る名人でも、見分けのつかない毒きのこを食べて当たったり、そうとは知らず人にあげたり、近所の店に卸して売られてしまったり、採った本人も売った店の人にも見分けが付かない茸というのがあるのです。

この辺はハツタケが評判なのですが、この手の友人はいないので誰も持って来てくれません。ニガウリなんかはくれるのになぁ。ゴーヤーチャンプル。

ヤミテン

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闇てん闇てん

裏社会からもれてきたデキレースの情報が、バクチ打ちのあいだでまことしやかに飛びかったことがありました。あのときはなぁ、と鍛冶屋の親方は今でもため息をもらすのですが。

新しい道路の計画が動きだすころには、めぼしい所を自治体の長や国会議員の周辺に群がる関係者が買い占めている事実も、地元ではもれてきたりします。

東京湾を横断するトンネルが完成すると、川崎 - 木更津間が30分で行き来できるようになるということで、バブルの頃、木更津側の主だった土地の買占めは終わっていました。それがアクアラインなのですが、開通したとき既にバブルはハジケていて、企業の進出も宅地も売れ行きもイマイチで、おまけに通行料金が3500円もするので道路もガラガラという状態が続いています。

その木更津の前市長と不動産屋を経営する息子が先日逮捕されました。市の開発公社の預金を担保に金を工面したという横領の罪です。 開通を当て込んでしこたま借金をして給料も差しおさえられている、という話しが明るみに出て、市長を辞めて一年も経つでしょうか、ヤクザからも借金していたりして。

ここはハマコウさんの地盤だったところで、昔から公共工事に物を納めるのに、ひどい時には商社が十数階建てになっていて、元請けと直前直後の相手の名前しか分かんないんですよ、と営業マンがぼやいていました。 そのハマコウさんも多額の借金に苦しんでいるみたいです。

高速道路の新規事業の凍結案に対して、今までの投資をどうしてくれるのだ、という自治体の長に、地元住民がひややかだったりするのも、山の中のインター予定地なんかどうでもいいからです。

ヤミでテンパイしていたのに知らん間に流れてしまい、ハネマンだったのにぃ、とぼやいたって次のゲームは粛々と続けられます。

職人

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職人職人

 生田耕作『黒い文学館』に破廉恥3人組としてサド、ラクロ、レチフが紹介されています。サドはともかく、『危険な関係』のラクロはそんなに破廉恥かいな、という気がするのですが、18世紀末のフランスの話しなので、悪徳とエロスを題材にするだけで十分その資格があったのでしょう。

 レチフは読んだことがありませんが、植字工から作家になったという経歴の持ち主で、靴フェチの告白もので一世を風靡したのだそうですが、すごいのは原稿を書く間も惜しんで自分で活字を拾って2週間で長編小説を仕上げてしまったというところです。コンピューターのおかげで植字工がいなくなってしまった今、これをどう評価するべきか。

 鉄工所には原寸屋という職人がいました。図面をみて定盤に原寸の墨を出し、型紙なんかをつくる人。いちど図面を描くところを見ていたらともかく速い。考えるより勝手に手が動くところに職人の職人たるところがある。

 枝を1本はらって、お茶をすする植木屋みたいに、どうもぼくらは製図板の前に座っているとボーッとしている時間が長くなって、気分転換にコーヒーを入れたりして、そのうち本当に飽きてしまったりして... 。 時間がなくなってヒシこになって仕上げるまでの、時間のロスは膨大なものがあります。

 職人の昼グソ女郎の夜グソ。

 建築士の試験を受けるとき、図面の講習に行ったら、一日1枚、30枚描くと勝手に手が動くようになりますから、と教えてくれました。考えている暇はないのです。5時間わき目も振らず描いても間に合わない。試験が終わってたばこを吸ったらクラクラッときて危うくへたり込むところだった。

 最近はCAD が普及して原寸屋の仕事はみなコンピューターがやってしまいます。もともとCAD は原寸なのです。設計屋の需要もなくなっているみたいで、この不況のなか転職するのは不可能と日経コンストラクチャーに出ていました。

 三角スケールの1/500 のひと目盛が全然見えなくなって、このへんかなと適当にマークして。

ETC

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うさぎとかめうさぎとかめ

スーパーのレジで一番早そうな所に列んだつもりが、前の客が人の3倍も買い込んでいて、おまけに5%引きのサービス券を後だしするものだから、レジの女性がレシートを見ながら打ち直しをして、ということが最近2回もありました。

高速道路でも料金所に差し掛かると、皆空いていそうな列を目指して車線を変更していくのですが、大外の列が一番短い、同じ列の長さなら大型車が多い所が早い、バイクがいると時間が掛かる、と瞬時の判断が要求されるのはレジに列ぶのと一緒です。それはそれで単調なドライブの刺激になっていたのですが。

最近 ETC という自動精算のレーンが出来てしまって、これが専用の装置を付けた車しか利用できない。そのの利用率が2%とかで、巨額の開発費と設備投資をした国土交通省が焦っています。他は列んでいるのだから罪は深い。実際ETC を通り抜けていく車なんてめったに見かけないので、本当に2%いるのかもあやしいものです。

専用カードを持っていれば列ばなくてすむレジ、なんてスーパーは他の客の怒りを恐れてやらんと思うが。その装置は3万円もする。レーザー探知機と併用なら買う人もいるかもしれませんが、ふつうカーナビとか携帯電話から使えるように工夫するよなあ。

料金所の先も渋滞してんだでぇ、ウサギとカメの競争じゃあるまいし、先頭を切って渋滞の最後尾に列ぶだけなのに。

料金所が渋滞の原因になっているので、その緩和の為というのが ETC 導入の主旨なのですが、本当のところは自動化して徴集要員の人件費をなんとかしたいのでしょう。料金所にある立派な建物も分不相応だ。

交替要員まで手が回らないので夜間無料になる有料の橋、というのも有るもんなぁ。時間になるまで待機している車の列ができるそうです。

何年か前に『釜本議員の妻』が関係した、ハイウェイカードをチケットショップに横流しするだけの会社が摘発されて、数十億の被害が出た筈の事件が2、3人逮捕されてウヤムヤになってしまったような気がするのですが... 。大口利用者には相当な割引があって、横流しするだけでも商売になるという背景があるのでしょう。

たまに利用する高速バスの停留所で、麦わら帽子のおっさんが回数券をバラして売っていました。6枚綴りで1枚分安くなる回数券。むかし大阪の地下鉄の切符売り場でおばちゃんがやっていた商売。帰りの切符も買わせるところなんかなかなかうまい。