駅伝

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三峡ダムが完成すると水没してしまうという、渓谷下りの様子をテレビでやっていました。ライフジャケットを着た十数人の観光客の他に、乗組員が6人もいて、いくら人口過剰の中国だからといって、前後に1人づつはともかく、ほかの4人はなんじゃろか、と見ていたのですが。

客を降ろした後、舟を上流の元の場所まで戻すために彼等は乗っていたのだね。急流を逆昇って深い所は6人で漕ぎ、浅くなったら4人がロープで曵き、3時間で下った川を、時には10時間かけて船着き場まで戻る仕事が待っていた。

10時間ということは、朝8時に客を乗せて終点に11時、腹ごしらえをして12時に出発したとして、日没まで6時間、山の中で夜を明かして早朝4時に出発しても、8時に辿り着くのがやっとという超ハードな仕事。

で、道中後続組に追抜かれたり、はやくも川を下りはじめた観光客に手を振られたりしながら、船着き場に着いたときには既に客の姿はなく、でも翌朝一番の客は確保できるということなのでしょう。

そこで考えたのですが、箱根駅伝というのがありますね、正月恒例の。 例えば平塚の駅を出た飛脚は小田原の駅に荷を届け、その足で小田原に届いている荷を担いで平塚まで帰ったのではないかと思うのです。一区間20キロほどなので、歩いて5時間、小走りで3時間としても充分日帰りコースでしょ。

小田原に一泊して早朝出発となると、1人で受け持っているのでない限り、道中、向こうから走ってきた飛脚と行き会うことになる。そのままやり過ごすとは思えない。お互いの荷を交換して元来た道を帰るわな。つまり一駅の区間は日帰り出来る距離に設定されていた。

というわけで箱根のように往復することを前提とする駅伝は、日帰りはともかく、往路も復路も同じ選手が走るべきなのです。運送業界は空荷でトラックを帰さない。往路を走り終えて、一仕事終えたような顔をして応援に専念するなんてとんでもないことなのです。