くじら

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台湾で大地震があったとき、壊れたアパートのコンクリートの壁に、一斗缶みたいなのが一杯埋まっているのがバレてしまったことがありました。

いまどき手間暇かけてそんなことやってメリットが有るのかねえ、と現場で話していたら、型枠大工の親方が「昔、コンクリートを節約するために階段の下にドラム缶を埋めてくれと言われてさ、生コンを打っていたら潜水艦が浮上するみたいにブハッと飛び出てきた」と言い、そういえば新入社員の頃、いいかげんな担当者が配管の巻立てコンクリートを打っていたら、管が浮いてしまい皆で上に乗ったことがあったっけ、と大いに盛り上がりました。

そんな風に和気あいあい道路の高架橋を造っていたのですが、鉄筋でがんじ搦めになった橋のスラブの中にも、重量を減らす為に管を埋め込む設計になっていて、それが生コン打っていたらなん箇所か浮いちゃった。 上の鉄筋でかろうじて止まっていたけど。メーカーの言うように浮き止めを、といっても鉄筋だらけでボルトが嵌っているかどうかなんて判んないんだもんね。

コンクリートの地下水槽を空にしたら、浮き上がってしまって周りの配管まで破損してしまった、ということもありました。 埋立て地のせいか水位が異常に高いというのは皆知っていたのですが。

解っていても忘れてしまう。もしくはハナから念頭にない。エッ!とか言って。 アルキメデスが浮力を発見してから、鉄で船を造ろうか、というまでの時代の隔たりは、製鉄技術の問題だけじゃないのじゃなかろうか。

ゴルフ場の池は、本来水が溜まるわけがないところにも、シートを張って造ってしまうのですが、シートの下にエアー抜きのパイプが入っています。

埋め立てた土中からガスが湧いてシートの下に溜まる。それがシートごと水面に浮いてくるとクジラみたいになってしまって、天気のいい日は仲良く日向ぼっこしていたりする。 エアー抜きパイプはその手の失敗から学んだ知恵なのでしょう。 終末処理の埋め立て地にも入っています。
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